築100年の長屋を守る屋根葺き替え工事

築100年の長屋を守る屋根葺き替え工事

皆様、こんにちは。
東京都中央区を拠点に、中央区・江東区・墨田区・江戸川区などを中心に戸建て・マンション・店舗などのリフォーム工事を手がけております 佃デザイン株式会社 です。

今回は、築100年（大正13年に建てられた歴史ある長屋）で行った屋根工事の様子をご紹介します。

古民家や長屋は、時を重ねるごとに味わいが増す一方、屋根や構造部分の劣化は避けられません。特に瓦屋根は重量があり、耐震性や雨漏りのリスクと隣り合わせです。

今回の工事では、長年家を守ってきた瓦屋根を解体し、軽くて防水性の高い現代の屋根材「リッジウェイ」を使用して葺き替えました。

1. 大正時代から続く長屋と瓦屋根の歴史

この長屋は、大正13年に建てられた築100年の住まい。

瓦屋根は当時の主流であり、土と瓦を組み合わせて施工されていました。重厚感があり、断熱性や耐久性に優れていましたが、その一方で「重量の問題」「雨漏りのリスク」がつきまといます。

特に、古い木造住宅では耐震性が懸念され、重い瓦屋根を支え続けることが建物に負担をかけてしまうケースが多いのです。

今回の工事では、古い建物の良さを活かしつつ、現代の技術で安全性・快適性を高めることを目的に、屋根葺き替えを行いました。

2. 屋根解体の様子｜瓦を一枚ずつ丁寧に

まずは瓦屋根の解体からスタート。

解体職人が一枚一枚、丁寧に手作業で瓦を剥がしていきます。

瓦の下からは、土が大量に出てきます。

昔ながらの工法では、瓦と土を重ねることで雨仕舞いをしていたため、解体時には土埃が舞い上がるほどです。

この土をすべて撤去することで、屋根は驚くほど軽くなり、建物への負担が一気に軽減されます。

3. 野地板の施工｜新しい下地づくり

瓦と土を撤去した後は、大工による下地づくり。

屋根の骨組みに、ベニヤ板をしっかりと貼っていきます。

この作業は、新しい屋根を支えるための土台づくり。

築100年という長い歴史の中で多少の歪みは避けられませんが、ベニヤ板を均等に貼ることで、現代の屋根材に対応できる下地が整います。

古い木材の力強さと新しい材料の融合。

「古民家再生の醍醐味」ですね♪

4. ルーフィングの施工｜二次防水の要

次の工程は、板金職人によるルーフィングの施工です。

ルーフィングとは、防水シートのことで、屋根材の下に貼ることで「二次防水」の役割を果たします。

屋根は雨風に常にさらされる部分。

表面の屋根材で防ぎきれなかった水を、このルーフィングで確実にブロックすることで、雨漏りを防ぎます。

長く安心して住むために欠かせない、大切な工程です。

5. リッジウェイで葺き替え｜軽くて強い現代の屋根材

最後に仕上げるのは、屋根材「リッジウェイ」。

リッジウェイには次のような特徴があります。

• 軽量：瓦の約1/4の重さで、耐震性が向上
• 防水性が高い：特殊な構造で水の侵入を防ぐ
• 柔軟で割れにくい：古い建物の勾配のムラにも対応可能

今回の長屋は築100年という古さから、屋根の勾配が完全に均一ではありませんでした。

しかし、リッジウェイなら下地の細かな不陸を吸収しながら施工できるため、古民家再生に最適な屋根材なのです。

職人が手際よく一枚一枚施工し、現代仕様の軽量・防水性に優れた屋根が完成しました。

6. 古民家再生における屋根工事のポイント

古民家や長屋の屋根工事で重要なのは、

「ただ新しくする」だけではなく、建物の歴史や個性を尊重しながら安全性を高めることです。

瓦をリッジウェイに替えることで…

• 建物全体が軽くなり、耐震性アップ
• 雨漏りのリスクを大幅に低減
• 見た目は現代的でありながら、古民家の趣を損なわない

こうした効果が得られます。

7. まとめ｜古民家を未来へつなぐ屋根工事

今回の築100年長屋の屋根葺き替え工事は、

「歴史を大切にしながら、現代の暮らしに合わせてアップデートする」施工でした。

古民家や長屋は、日本の貴重な住文化を伝える財産です。

しかし、屋根や構造部分のメンテナンスを怠ると、雨漏りや倒壊といったリスクにつながります。

佃デザイン株式会社は、古民家再生を通じて“住まいを次の世代へ引き継ぐ”お手伝いをしています。

「古い家を活かしながら、安全で快適に暮らしたい」

「屋根葺き替えやリフォームを信頼できる会社にお願いしたい」

そんな方はぜひ、佃デザイン株式会社へご相談ください。

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